タイトル:韻律と鼓動 「月夜の浜辺」の一考察
制作者:永冨美里、林晃世
中原中也にとってのボタンのように、役立てるつもりもないのに捨てるに捨てられない。そんなものはありませんか?
「夏の夜の博覧会は、かなしからずや」という中也の別の作品にも、ボタンが登場します。
月夜の晩に波打際に落ちていたボタンは、一体何をつなぎとめていたのでしょうか。
この詩を読んだときの思いを、鼓動を、静かな夜の海のような、それでいて生き物のような、そんな映像に込めました。詩の情景を思い浮かべながらご鑑賞ください。